17周年を迎えます。
お陰様で、2025年7月28日、手打ち蕎麦naruは17周年を迎えます。
まだまだ、17年。
まいにち蕎麦を打って、釜の湯気の向こうでお客さんが笑って、気づけば、そんな日々を、なんとかかんとか続けてこられたんだなと思います。
この場所で蕎麦を打ち、お客さまと顔を合わせ、日々の積み重ねを、ただ熱く、静かに続けてこられたこと。
そのこと自体が、とても幸せなことだったんだと、ふと気づかされる日があります。
ここまで続けてこられたのは、
いつも足を運んでくださるお客さま、支えてくれる友人や仲間、そして今も一緒に立ってくれているスタッフのおかげです。
本当に、ありがとうございます。
先日、SNSで「浜松にはなる蕎麦がある」と言っていただきました。
とても嬉しかったです。
「お店がいい」と言ってもらえることのベースには、やっぱり“人”がいます。
ロボットには、できません。
17年やってきたからこそ。あるいは、やってきてもなお、問いと答えを行き来する日々が、今も続いています。
「店は人づくり」なんてよく言われますが、
それ以前に、まず“スタッフのご縁”に恵まれていることが、何よりも大きいと思っています。つくるなんてとんでもないです。
naruという店は、偶然と必然がまじる日々のなかで、人と人が出会ってくれて、支えてくれて、なんとか続いてきた場所です。そんな店を、お客様にも小さな喜びとして集ってもらえていること自体が、奇跡のようです。
何より人としてちゃんと向き合おうとしてくれる人と、店を続けられることがかけがえのないこと。
“対話できる”ということは、それだけでひとつの力です。ただ、時代の流れとともに、努力すること、対話すること、何より継続することの意味と範囲も変化しています。先人がボク達を導いた考えを背骨にしながら、ボク達らしく、人間らしく店を作ってゆきます。
飲食って、ただ料理を出すだけの仕事じゃない。人と関わって、喜怒哀楽を得るからこそ、生き方がきたえられる仕事だと、信じています。
ずっと続けてきましたが、今年は周年イベントをお休みします。この夏は、少し立ち止まって、“今”に目を向けたいと思いました。
でもまあ、8月のどこかで、スタッフと屋上で乾杯するくらいは、やりたいですね。
そして、ささやかですが、17周年を記念して、マグネットをつくりました。いつものnaruの空気が、少しでもおうちに届いたら嬉しいです。
お越しの際は、ぜひお持ち帰りください。
これからも、小さくても確かな「喜び」を、たかが一杯の、一枚の蕎麦にのせて、お届けしていきたいと思います。
“We serve soba, not noodles.”
色々言いましたが、どうぞ、18年目のnaruもよろしくお願いいたします。